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AGAを発生する要因としては、遺伝による男性ホルモンの量に
左右されますが、それだけでは脱毛は起こりません。実は
遺伝的に継承されやすい、
「5αリダクターゼ」
という酵素にこそ問題があるのです。裏を返せば、
筋肉隆々でヒゲが濃く、いかにも男性ホルモンが豊富に
ある人でも、5αリダクターゼの量が少なければ、脱毛が起こりません。

AGAに関係する5αリダクターゼは、2種類あります。
5αリダクターゼⅠ型
5αリダクターゼⅠ型は、毛乳頭細胞や皮脂腺を中心に全身に分布しています。
中でも、側頭部と後頭部に多く存在します。AGAとは関係がないと考えられていますが、
5αリダクターゼⅠ型もAGAの発症に関与しているという説があります。
脱毛原因だけでなく過剰な皮脂分泌の原因になり得たり、にきびが多い人や
脂性の人におおい。
5αリダクターゼⅡ型
5αリダクターゼⅡ型は、前頭部や頭頂部全体にまんべんなく
存在する酵素です。
テストステロンをより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化させることで、
AGAを引き起こします。前髪の生え際が後退したり頭頂部の髪が薄くなったりします。
これは、発毛や脱毛の指示を出す毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体が変化した
ジヒドロテストステロンと結びつき正常なサイクルを乱して、髪の毛の成長を阻害しているためです。
ヒゲや体毛の濃い人に多い。
AGA特有の脱毛のメカニズムには次のような公式が存在します。
※男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼが
結びついた、
「DHT(ジヒドロテストステロン)」
こそが、脱毛原因物質です。
※ウキペデイア上では、ジヒドロテストロン(DHT、5αリダクターゼ)は
内因性のアンドロゲンであり、性ホルモンおよびステロイドホルモンとして
機能する。
男性ホルモンの標的細胞内における活性型ホルモンである。
身体にかかせないホルモンと言うことです。
DHT(ジヒドロテストステロン)はいくつか種類がある男性ホルモンの一種で
年齢によって役割が変わってきます。
※胎児期・・男性の外性器(陰茎・陰嚢)の発達
※思春期・・体毛や声変わりの発現
※成人期・・AGAや皮脂分泌・前立腺大など
男の子が母親のお腹の中で成長する間に、外性器の形成に関わるのがDHTです。
妊娠16週以内にかけて分泌量が増えてきて、性の分化を進めます。
思春期では体毛の発生や声変わりなど、成人以降はAGAや皮脂分泌、前立腺大の発症に
影響があります。
※AGAが発症する要因としては、遺伝による男性ホルモンの量に左右されますが、
それだけでは脱毛は起こりません。実は、
遺伝的に継承されやすい「5αリダクターゼ」が問題になります。裏を返せば、
筋肉隆々で、ヒゲが濃くて男性ホルモンの塊の見た目の人でも、
「5αリダクターゼ」の量が少なければ、脱毛は起こりません。

※まとめ
江戸時代から「毛生え薬」としてちょっとした育毛ブームが
あったそうです。武士といえは”ちょんまげ”、ちょんまげが
つくれなくなったら、引退!
ある意味、命がけですね。



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