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脱毛症③「髪のプロが解説!粃糠性脱毛症・出産後の脱毛症・女性型脱毛症・抜毛症の正しい知識」

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はじめに

私たちの髪は、年齢や生活習慣、ホルモンバランスなど、
さまざまな要因から影響を受けます。
その結果として起こる脱毛症は種類も多く、原因や症状、対策も異なります。
本記事では、粃糠性脱毛症出産後の脱毛症(分娩後脱毛症)
女性型脱毛症(びまん性脱毛症)抜毛症の4種類に焦点を当て、
それぞれの特徴や原因、対策方法を解説していきます。
髪のトラブルを抱えている方や、
将来のヘアケアに興味のある方はぜひ参考にしてください。

1. 粃糠性脱毛症とは

特徴と原因

※特徴:粃糠性脱毛症は、頭皮にフケが大量に発生しやすく、
毛穴を塞いでしまうことが大きな特徴です

一般的なフケ(乾燥による粉状のもの)とは異なり、
皮脂と混ざってかたまりやすく、
ベタつきやかゆみを伴うケースも多く見られます。
また、頭皮に付着するフケや皮脂かすが毛穴をふさいでしまうため、
頭皮の状態が悪化し、毛根に十分な栄養や酸素が行きわたらなくなることがあります。
その結果、髪が細く弱りやすくなったり、抜け毛が増えたりしてしまうのです。

粃糠性脱毛症の大きなポイントとしては、以下のような症状や特徴が挙げられます。

1.大量のフケや皮脂のかたまりができやすく、
白色または黄味がかった脂性のフケが
頭皮に大量に付着し、剥がれにくくなり、
さらにフケが毛根部や頭皮にこびりついているため、
シャンプーやブラッシングだけでは簡単に落ちにくくなります

2.頭皮の雑菌や真菌(カビ)が繁殖しやすくなり、炎症を起こすことがあり、
赤みやかゆみが強まり、掻きむしることでさらにダメージが蓄積しやすくなります。

3.毛穴に皮脂やフケが詰まると、毛根周辺の血行が阻害される恐れがあり、
血行不良が続くと髪の成長サイクルを乱れやすくなり、抜け毛が増加する要因となります。

4.頭皮環境の乱れが主の原因で皮脂が過剰分泌される体質やホルモンの乱れ、
睡眠不足や栄養不足などの生活習慣も背景にあることが多く、適切なシャンプー選びや
生活習慣の見直しに加え、ストレス対策も重要なポイントになります。
さらに進行すると広範囲の薄毛につながりやすいので
早めに医療機関へのサポートを受ける事をおススメします。

対策や治療法

**粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)**は、
フケや皮脂が頭皮にこびりつき毛穴を塞ぐことで髪の成長を妨げ、
抜け毛を引き起こしやすい脱毛症です。
フケがベタつきやすく頭皮に残りがちなので、
洗い残しによる炎症やかゆみが進むと、さらに抜け毛の原因となります。

改善には、適度な洗浄力のシャンプー正しい洗髪方法が不可欠です。
洗髪前にブラッシングで汚れを浮かせ、頭皮をやさしくマッサージするように洗い、
しっかりすすぐことでフケや皮脂の残留を防ぎます。

また、食生活や睡眠、ストレス管理といった生活習慣が
頭皮の健康に大きく影響するため、バランスを整えましょう。
炎症や抜け毛がひどい場合は、
皮膚科や育毛クリニックなどの専門家に相談すると安心です。
早めの対策で頭皮環境を整え、健康的な髪を取り戻しましょう。


2. 出産後の脱毛症(分娩後脱毛症)とは


~出産後の脱毛症(分娩後脱毛症)の特徴・原因~

出産を終えたばかりの女性の多くが経験する「分娩後脱毛症」は、
ホルモンバランスライフスタイルの変化が大きく関わるため、
妊娠前にはなかった抜け毛や薄毛の悩みが急にあらわれることがあります。
特に初めての育児や産後の体力回復中は、心身ともに負担がかかりやすい時期です。
睡眠不足やストレスの増大、栄養バランスの乱れなど、
さまざまな要因が重なって髪の健康を損ねることに繋がります。

ホルモンの変化による抜け毛

妊娠中は、女性ホルモンが増加することで、髪が抜けにくくなる状態が続きます。
しかし、出産後に女性ホルモンが減少してくると、
妊娠中に抜けるはずだった髪が一気に抜け始め、抜け毛が目立つようになります。
育児や家事で忙しい時期だけに、急に髪のボリュームダウンを感じたり、
洗髪時やドライヤー時に大量の髪が抜ける様子に不安を覚えることも少なくありません。

生活習慣の乱れ・ストレス

産後は、赤ちゃんのお世話による睡眠不足や慣れない育児でのストレスが溜まりやすい時期です。
さらに、産後ダイエットを気にしすぎて無理な食事制限をすると、
栄養不足に陥って髪や頭皮への栄養供給が滞りがちになります。
ホルモンのバランス変動と合わせて、
このようなライフスタイルの乱れが重なることで頭皮環境が悪化し、
抜け毛が増えてしまう原因となります。

産後の髪の悩みが心に及ぼす影響

出産直後は、体のリズムが整わず心身ともに疲労が溜まりやすい時期です
髪の変化は鏡を見るたびに目に入るため、
見た目の悩みが自己肯定感の低下や憂鬱な気分につながる場合もあります。
こうした精神的な落ち込みや焦りがさらなるストレス要因となり、
抜け毛に拍車をかけてしまうこともあるため、
産後のヘアケアは自分自身をいたわるうえでも非常に大切です。


出産後の脱毛症は、多くの女性が経験する一時的な現象である場合がほとんどです。
しかし、忙しい育児生活の中でもできる範囲でヘアケアや生活習慣を見直し、
必要に応じて専門家の力を借りることで、
産後の抜け毛を軽減し、早い段階で元の毛量に
戻るようにすることで
より前向きな気持ちで育児と向き合えるようになるでしょう。

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3. 女性型脱毛症(びまん性脱毛症)とは


女性型脱毛症(びまん性脱毛症)の原因と特徴

女性型脱毛症(びまん性脱毛症)は、
男性のように生え際が後退したり頭頂部に大きく円形の薄毛ができるのではなく、
頭頂部を中心に全体的に髪が薄くなっていくのが大きな特徴です。
髪の分け目が目立ちやすくなったり、ボリュームダウンを感じるようになったら、
ひとつのサインと言えます。

ホルモンバランスと加齢

働き盛りの40~50代女性は、加齢に伴い女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、
髪を育む力が弱くなることがあります。
また、年齢を重ねるにつれてホルモンバランスが崩れやすくなり、
その影響で髪の成長サイクルが乱れ、抜け毛や細毛が増える場合があります。

ストレスと生活習慣

忙しい毎日を送る中で、仕事上のプレッシャーや人間関係、
家庭との両立など、多くのストレスを抱えやすいのもこの世代の特徴です。
睡眠不足や食事の偏りなども重なると、
血行不良や栄養不足から頭皮環境が悪化し、抜け毛を引き起こしやすくなります。

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遺伝的要因

女性型脱毛症には遺伝的な要素も関与しています。
家族や親戚が同様の薄毛傾向にある場合は、より症状が現れやすいといわれています。
ただし、遺伝があるからといって必ず発症するわけではなく、
早めのケアや生活習慣の改善で進行を遅らせることが可能です。

「頭頂部を中心に徐々に薄くなる」特徴

女性型脱毛症は、頭のてっぺんや分け目から髪が薄くなり始めるケースが多いです。
周囲からは気づかれにくく、
鏡や写真などで自分が思うよりも進行していると感じることがあるのも特徴のひとつです。


働く40~50代の女性にとっては、体力やホルモンバランスが変化するだけでなく、
仕事や家庭との両立でストレスを抱えやすい時期でもあります。
女性型脱毛症は、こうした環境要因と体の変化が重なって生じることが多いため、
早めに気づいて対策を始める」ことが大切です。
適切なケアや生活習慣の見直しで髪の健康を維持し、
毎日の仕事や生活をより自信をもって過ごせるようにしましょう。

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改善策・治療方法

1. 育毛剤や外用薬の使用
女性型脱毛症向けに開発された育毛剤や外用薬は、
髪や頭皮の血行を促進し、抜け毛の進行を食い止めることが期待できます。
仕事や家事で忙しくても、自宅で手軽にケアできるため、
毎日継続しやすいのがメリットです。
まずは自分に合う育毛剤・外用薬を探して
効果のでるものを使用しましょう。

2. 生活習慣の改善
40~50代の働く女性は、仕事や家事・育児の両立などでストレスを抱えやすい時期
睡眠不足や栄養の偏りは、頭皮や髪の健康に大きく影響します。
以下のポイントを意識して生活を整えると、
育毛効果の高い環境づくりにもつながります。

バランスの良い食事:タンパク質やビタミン、ミネラルを意識的に摂取する。

適度な運動:ウォーキングやストレッチなどで血行促進を図る

ストレスケア:趣味やリラクゼーションを取り入れて心身の負担を軽減する。

3. 医療機関での受診・専門治療
育毛剤などのセルフケアで改善が見られない場合は、
皮膚科や育毛専門クリニックを受診しましょう。
医療機関では、以下のような治療方法を提案されることがあります。

内服薬:ホルモンバランスを整えたり、髪の成長を促がす薬の処方

メソセラピー:頭皮の直接有効成分を注入して、毛根にダイレクトにアプローチ

PRP療法:自分の血液成分を利用して髪の成長を促進する先端治療

4. サロンでの頭皮ケアやヘアアレンジ
美容室や育毛サロンでは、プロによる頭皮マッサージやトリートメントを受けられます。
疲れた体と心をリフレッシュするとともに、頭皮や髪を健やかに保ちやすくなるでしょう。
継続的なケアを行うことで地毛の回復やより健康な髪の毛が
新しく生えてきます。
さらに、髪のボリューム感を補うヘアアレンジやウィッグの活用も、
外見の自信を保つための一つの選択肢です。


4. 抜毛症とは


抜毛症の心理的要因とメカニズム

抜毛症(トリコチロマニア)は、
自分の髪を抜く行為を自制できない衝動性が大きな特徴の心理的疾患です。
単にストレス発散や癖だけでなく、
無意識下での行動や長期的な習慣化が起こりやすいため、
気づいたときには部分的に髪の毛が薄くなっていたり、
常に髪を触っていないと落ち着かないという状態になることがあります。
以下では、抜毛症の背景にある具体的な要因やメカニズムを詳しく見ていきます。

ストレスや不安との関連

情緒をコントロールする手段
抜毛症を発症する人は、ストレスや不安を感じたときに
髪を引き抜くことで一時的な安心感や解放感を得ている場合が多いです。
これは、髪を触る行為が自己安定化の一つとなり、
心の落ち着きを取り戻す”セルフソーシング自分をなだめる)”
行動として働いているためです。

長期化しやすい悪循環
一時的に安心感を得ても、その後に「また髪を抜いてしまった
という自己嫌悪や罪悪感が生まれ、
さらなるストレスが蓄積します。
この繰り返しにより、いつの間にか抜毛行為が習慣化し
抜毛症が慢性化する恐れがあります。

無意識のうちに髪を抜いてしまう

作業中や考え事のときの習慣化
仕事や勉強、家事などに集中している最中、
あるいはリラックスしてテレビを観ているときなど、
無意識の状態で髪を抜いてしまうケースもあります。
意識していないため、いつ・どのくらい髪を抜いたか
自分で正確に把握できないことが特徴です。

触覚刺激への依存
抜毛を伴う指先の刺激や髪を引っ張る感覚
脳内で心地よい刺激として定着する場合があります。
こうした触覚刺激への依存度が高まることで、
気づかないうちに手が頭へ伸びてしまいます。

※抜毛症は、ストレスや不安が積み重なる中で無意識に始まり、
やがて習慣化してしまうという特性を持つため、
早期の気づきとサポートが重要です。
周囲に理解者を増やすことも大切ですが、
まずは専門医やカウンセラーのもとで心理的アプローチを受けることで、
抜毛行為を少しずつ抑制し、心身のバランスを整えていくことが改善への一歩となります。


まとめ

脱毛症にはさまざまな種類があり、原因や対策方法も異なります。
粃糠性脱毛症は頭皮の炎症や汚れ、脂分の過剰分泌が主な原因で、
正しい頭皮ケアと生活習慣の改善が重要です。
出産後の脱毛症はホルモンバランスや育児ストレスと密接に関係し、
時間とともに改善が期待できますが、症状が長引く場合には専門家に相談を。
女性型脱毛症(びまん性脱毛症)は頭頂部を中心に薄毛が進行し、
育毛剤や生活習慣の見直し、医療機関での治療が有効とされています。
抜毛症は心理的な要因が強く、
専門医やカウンセリングのサポートを受けることで症状の改善が期待できます。

自分の脱毛症状がどのタイプにあてはまるのかを知り、
専門家の意見を取り入れながら適切なケアや治療を進めていくことが、
健康的な髪を取り戻す近道です。

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2010年2月7日に美容室をオープン。 3年間のサラリーマンを経験し、”手に職を”と美容学校に入学卒業。 アシスタント・スタイリストとレベルを上げ、更なる飛躍の為、 大手サロンに入社し、トップスタイリストを経験し、店長を任されました。 フリーランスを2年間活動し、今に至る。 カット・カラーなどの施術中に集中してしまう時もしばしばありますが 落ちついた性格で、聞き役として皆様の色々な悩みをご相談してください。

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