年齢を重ねていくにつれ、髪にも老化現象が徐々に忍び寄ってきます。

現象としては、白髪が少しずつ増えてきたり、
髪が徐々に薄くなったりしてきます。これらは加齢とともに
進行する髪の老化現象の要因は3つあります。
今回はこの要因について説明していきますね。
①17型コラーゲンの減少
髪を産生する「毛根幹細胞」と髪の色素を産生する「色素幹細胞」を
支えているのが、17型コラーゲンというタンパク質ですが、
加齢と共にこのタンパク質が徐々に減少し、二つの幹細胞を支えることが
できなくなり、消失していくことが原因となります。
逆を考えると、17型コラーゲンが2つの幹細胞を維持できれば、白髪・脱毛を
抑制すれば、予防や治療に期待ができます。

ビタミンCを多く摂取して満たされていると比較的、17型コラーゲンが生成される可能性も
ありますが、まだまだ、研究段階ですので、今後に期待です。
②糖化現象
頭皮を構成するタンパク質がブドウ糖や果糖と結合して次第に分子量の大きな
タンパク質に変性して、最終的にAGEsという老化原因物質を作り出す作用を
「糖化」といいます。
このAGEsが白髪や薄毛の発生に影響を及ぼします。
シミやシワ、たるみなどの肌の老化をスピードアップさせる悪玉物質でもあります。
※「糖化」とは食事などで摂った余分な糖質が体内のタンパク質などとくっつき、
細胞などを劣化させつ現象です。
糖化は「カラダのこげ」とも言われています。

③女性ホルモンの減少
女性は25~30歳をピークに次第に女性ホルモン量の分泌は低下の一途を辿ります。
これによりFAGA(女子男性型脱毛症)という脱毛症になるケースが
最近増加しています。
女性ホルモンのエストロゲンには、毛髪の成長を促進する働きがありますので、
年を重ねるごとに減少して髪の毛の成長が滞ると、ヘアサイクルにも悪影響が出て、
薄毛・白髪が進行します。
最近では働く女性も増えてきて、生活習慣も乱れて、睡眠なども十分に
とれていなかったり、ゆっくり食事もとれないなども女性ホルモンの減少に
追い打ちをかけています。
まとめ
老化現象は誰にでも起こりうることです。
「年を取れば、誰でも老化する」
しかし、「加齢」と「老化」は決してイコールではありません。
久しぶりに同窓会などで、同級生と会った時に「老けたな」「若々しい」と
同級生をみて感じることが多々あるはず・・
平等に年をかさねても、老化には個人差がありますので、「若々しいな」と
思われるような年をとることが、髪の毛にもいいことですね。


最新記事 by エルリック (全て見る)
- 薄毛のメカニズムと心身の影響【ホルモン】 - 2023年6月22日
- 薄毛のメカニズムと心身の影響【血行不良】 - 2023年4月26日
- 薄毛のメカニズムと心身の影響【遺伝】 - 2023年4月7日
- 30代~の女性が気になる白髪はなぜ増える?改善編。 - 2023年2月23日
- 働く30代は女性の方がストレス大。春は頭皮・髪に要注意シーズン! - 2023年2月7日
コメント